AIが作ったデザインを「直してくれ」——この相談が増えてるらしい
- 3月18日
- 読了時間: 16分

Web担当者Forumで面白い記事を見つけた。「AIが作ったWebサイトのデザインがなんかダサいので直してほしい」という相談が増えているらしい。
デザイナー20年やってきて、最近はAIをガッツリ使い始めている僕にとって、これは「あー、わかる」と「そりゃそうだろ」が同時に来る話でした。
実は僕も最近、まさにこの相談を受けたところです。「AIで作ったデザイン、なんか良くないから直してほしい」と。今ちょうどその案件を進めているところで、タイムリーな記事でした。
結論から言うと、AIが作るデザインは「平均点」だから、みんな同じに見えます。そしてAIには「意思」がないから、なんとなくつまらないのです。
でも、だからといって「AIはダメだ」という話ではありません。むしろ逆です。AIを使いこなす人間と、そうでない人間の差がどんどん開いていく時代が来ています。
この記事では、デザイナー20年の経験と、最近AI駆動開発を学び始めた両方の視点から、「AIデザインがダサい問題」の本質と、これからのデザイナーの価値について書いてみます。
なぜAIが作ると「みんな同じ」に見えるのか?

AIは膨大なデータの「平均値」を出すのが得意だから、個性が消えるのです。
僕はこれを「ユニクロ現象」と呼んでいます。
ユニクロの服は品質がいい。デザインも悪くない。価格も手頃。縫製も丁寧だし、トレンドも押さえています。
でも、街を歩くとみんな同じ服を着ているように見えます。
電車に乗ると、向かいの席に座っている人と自分が同じダウンジャケットを着ていることに気づく。あの気まずさ、覚えがある人も多いんじゃないでしょうか。
AIが作るデザインも、まさにこれと同じ現象が起きています。
AIデザインは「どこかで見たことある」レベル
AIは大量のデータから学習します。「Webデザイン」「美容室」「コーポレートサイト」——何万、何十万というサイトのパターンを学んで、「こういうのが好まれる」という傾向を抽出します。
でも、デザイナー視点から正直に言うと、AIが作るデザインは「そこそこ良い」どころか、当たり障りのない、どこかで見たことあるレベルです。
元記事でMana氏が指摘しているように、AIデザインには:
説明は多いが図解がない
導線がわかりづらい
関係のない画像が出現する
「誰に」「どう使ってほしいか」という体験設計がない
致命的なのは、魂のない量産デザインになることです。色や形を変えたところで、根本的な問題は解決しません。
問題は「平均的なデザインが溢れること」
AIは設計されたベーステンプレートに沿って生成されるため、似たようなデザインばかりになります。
試しにAIに「美容室のWebサイトを作って」と頼むと、だいたいこうなります:
白ベースの清潔感あるデザイン
グレーまたはゴールドのアクセント
サンセリフ体のモダンなフォント
女性モデルの写真(だいたい横顔かブロー中)
「Beauty」「Relax」「Style」の英語コピー
余白たっぷりのミニマルなレイアウト
これ、日本中の美容室サイトの8割がこのパターンじゃないかと思います。
それは「間違い」じゃありません。でも「正解」でもありません。
なぜか。
「この美容室ならでは」の要素が何もないからです。
AIデザインの特徴
| AIが得意なこと | AIが苦手なこと |
| ------------ | ------------ |
| トレンドの反映 | 文脈を読んだ判断 |
| 整ったレイアウト | 「あえて崩す」表現 |
| 大量のバリエーション生成 | その中からベストを選ぶ |
| 色の組み合わせ提案 | 「この会社らしさ」の表現 |
| 統計的に正しい選択 | 直感的に心を動かす選択 |
AIは「美容室とは」を学習した結果の「平均値」を出します。
平均値は「間違いない」。でも「心に残らない」のです。
ユニクロ現象の次に来るもの
面白いのは、みんながユニクロを着るようになると、「ユニクロじゃない服が欲しい」という欲求が生まれることです。
最初は「安くて品質がいいからユニクロでいいや」と思っていた人も、街中でかぶりまくると「やっぱり自分らしい服が着たい」と思い始めます。
デザインも同じです。
AIで誰でもそこそこのデザインが作れるようになると、「そこそこ」では満足できない人が出てきます。
「他と違う」「自分たちらしい」「なんか惹かれる」「なんか好き」
そういうデザインへのニーズは、むしろ高まっています。
これは、デザイナーにとってチャンスです。
「AIでも作れるデザイン」ではなく、「AIには作れないデザイン」を作れるかどうか。それが、これからの分かれ目になります。
デザイナーの仕事はAIに奪われるのか?
「AIに奪われる」のではなく、「AIを使う人間に奪われる」が正確です。
この言い方、最近よく聞くようになりました。最初は「うまいこと言うな」くらいに思っていたけど、実際に自分でAIを使い始めてから、本当にその通りだと実感しています。
僕は20年デザイナーをやってきて、最近1年くらいはAIを本格的に使い始めています。ChatGPT、Claude、Midjourney、DALL-E、Figmaの各種AIプラグイン。全部試しています。
その視点から言うと、AIを使いこなせるかどうかで、仕事の質もスピードも圧倒的に変わります。
AIを使わないデザイナー vs AIを使うデザイナー
| 工程 | AI不使用 | AI使用 |
|------|---------|--------|
| アイデア出し | 頭の中で考える、参考サイトを100個見る | 100案を数分で生成して、そこから選ぶ |
| ラフ作成 | 手で描く、または白紙から作る | AIに複数パターン出させて、良いとこ取り |
| 画像素材 | 素材サイトで1時間探す | 必要なものをプロンプトで生成 |
| コピー作成 | 自分で一から書く | 叩き台をAIに作らせて、自分の言葉で編集 |
| 修正対応 | 手作業で一つずつ修正 | パターン違いを高速で出して提案 |
| 色展開 | 一つずつ作る | 一瞬で10パターン出す |
これ、同じ8時間働いても、アウトプットの量と質が全然違います。
僕が1日かけてやっていた作業が、今は2時間で終わります。残りの6時間は、もっとクリエイティブなことに使えます。
隣の席の脅威
「AIに仕事を奪われる」と心配している人がいます。
気持ちはわかります。20年やってきた仕事が、機械に取って代わられるかもしれない。その不安は本物です。
でも、もっと心配すべきことがあります。
隣の席で同じ仕事をしている人が、AIを使って3倍の生産性を出し始めることです。
同じ給料で、同じ時間働いて、アウトプットが3倍違う。
それが続いたら、どうなるか。言うまでもありません。
デザイナーの二極化
これから起きるのは、デザイナーの「二極化」だと思います。
上位層:AIを使いこなして、人間にしかできない価値に集中する。生産性が上がり、報酬も上がります。
下位層:AIを使わない(使えない)まま、従来の方法で仕事を続ける。相対的に生産性が下がり、仕事が減ります。
中間がなくなっていきます。
どっちに行くかは、今この瞬間の選択で決まります。
クリエイティブの現場で何が変わっているのか?
AD(アートディレクター)からデザイナーへの指示が、AD→AIエージェントに変わりつつあります。
これ、現場にいると肌で感じる変化です。
従来のクリエイティブフロー
今までのクリエイティブの流れはこうでした:
クライアントが要件を出す
- 「こういうサイトを作りたい」「こういう印象にしたい」
AD(アートディレクター)がコンセプトを決める
- 全体の方向性、トーン&マナーを設計
デザイナーが手を動かして形にする
- ADの指示を受けて、実際のビジュアルを作成
クライアントがフィードバック
- 「ここをこうしてほしい」「もうちょっとこう」
デザイナーが修正
- フィードバックを受けて調整
この流れ、20年間ほとんど変わりませんでした。
今、何が起きているか
これが、徐々にこう変わりつつあります:
クライアントが要件を出す
ADがAIエージェントに指示を出す
- コンセプトを言語化して、AIにプロンプトを投げる
AIエージェントが複数案を生成
- 10案、20案を数分で出す
ADが選別・調整
- 「これとこれを組み合わせて」「この方向性で」
デザイナーが最終仕上げ・品質管理
- 細部の調整、整合性のチェック、出力形式の整備
変化の本質は何か
気づいたでしょうか。
デザイナーの役割が「手を動かす人」から「品質を担保する人」にシフトしています。
| 以前の役割 | 今後の役割 |
|-----------|-----------|
| ADの指示を形にする | AIの出力を精査する |
| 時間をかけて作り込む | 速さと精度を両立させる |
| 技術力(ツールスキル)で勝負 | 判断力(目利き力)で勝負 |
| 一人で完結する | AIと協働する |
| 指示待ち | 提案型 |
これは脅威でもあり、チャンスでもあります。
「手を動かすだけ」のデザイナーは厳しくなります。
でも「AIが出したものの良し悪しを判断できる」「クライアントの本当の課題を見抜ける」デザイナーは、むしろ価値が上がります。
ADの仕事も変わる
実は、ADの仕事も変わっています。
以前は「デザイナーをどう動かすか」がADの腕の見せどころでした。
今は「AIエージェントにどう文脈を渡すか」——つまりコンテキストエンジニアリングがADの新しいスキルになっています。
プロンプトエンジニアリング(指示の書き方)はもう古い。時代はエージェント。AIエージェントに「どういう背景で」「誰のために」「何を実現したいのか」という文脈を渡して、自律的に動かす時代です。
「青っぽい感じで」じゃAIは動きません。
「この会社は創業30年の老舗。信頼感を大事にしている。ターゲットは40代以上の経営者層。派手さより落ち着きと品格を重視」
こういう文脈を渡せないと、AIエージェントから望む出力は得られません。
AIに「意思」はあるのか?
結論から言うと、ない。そしてそれが「ダサい」の正体です。
デザインには「意思」がいります。
これは、20年デザインをやってきて、僕が最も大事にしていることの一つです。
デザインにおける「意思」とは
「これを伝えたい」という意思
「こう感じてほしい」という意思
「ここだけは譲れない」という意思
「これをせねばならぬ」という情熱
AIにはこれがありません。
AIは「美容室のサイトを作って」と言われたら、「美容室のサイトっぽいもの」を作ります。それ以上でもそれ以下でもありません。
「この美容室のオーナーさんは、30年前にこの街で一人で始めた。常連さんの中には、オープン当時から通ってくれている人もいる。その関係性を大事にしたい」
こういう文脈を理解して、デザインに落とし込む。それは人間にしかできません。
「意思がある」デザインと「意思がない」デザイン
| 意思がある | 意思がない |
|-----------|-----------|
| 「この店の30年の歴史を伝えたい」 | 「美容室っぽいデザイン」 |
| 「初めての人の緊張をほぐしたい」 | 「清潔感があるデザイン」 |
| 「常連さんの居心地の良さを表現したい」 | 「トレンドを押さえたデザイン」 |
| 「オーナーの人柄が伝わるようにしたい」 | 「プロフェッショナルなデザイン」 |
人間のデザイナーは、クライアントと話して、その会社の想いや背景を理解して、「だからこうしよう」という意思を持ちます。
この「だからこうしよう」が、AIにはできません。
AIは「こうすれば平均的に良いとされる」ものは作れます。でも「この会社だからこうする」という判断はできません。
情熱の有無
もっと言うと、デザイナーには「これをせねば」という情熱があります。
クライアントの想いを聞いて、「これは絶対に伝わるようにしたい」と思います。時には睡眠時間を削ってでも、「ここだけは妥協したくない」と思います。
その想いがデザインに乗ります。
見る人には言語化できないかもしれません。でも「なんかこのサイト、好きだな」「なんか心に残るな」という感覚を生みます。
AIには情熱がありません。指示されたことを、統計的に最適な形で出力するだけです。
「なんかダサい」「なんか物足りない」「なんか心に響かない」
その「なんか」の正体は、意思と情熱の不在だと僕は思っています。
人間にしかできない仕事とは?

非言語を読み取り、デザインという非言語でアウトプットする。これに尽きます。
ホテルのコンシェルジュを想像してみてください。「おすすめのレストランを教えて」と聞かれたとき、ただ人気店を紹介するだけじゃない。お客様の雰囲気、服装、連れの方との関係性、声のトーンから「この方が本当に求めているもの」を察して提案する。これがホスピタリティです。
デザイナーの仕事も同じです。
20年この仕事をやってきて、一番大事だと感じるのはヒアリングです。ヒアリングから本質を見極める。まだ言葉になっていないことに気づく。空気感や経験値から先回りして提案する。
クライアントと話していると、声のトーンが変わったり、表情がふと緩んだり、言いよどんだりする瞬間があります。そこに本当の想いがあることが多い。
言葉では「シンプルに」と言っているけど、表情は「もっと華やかにしたい」と言っている
「なんでもいいです」と言いながら、特定の事例を見せたときだけ目が輝く
「予算内で」と言いつつ、ここだけは譲れないという部分がある
こういう非言語の情報を、空気感や文脈で読み取る。そして経験値から先回りして提案する。これがデザイナーのホスピタリティです。
やはり全部言語化できる人はなかなかいません。言葉にできないからこそ、デザイナーに頼むのです。
だから僕たちの仕事は、言葉にできない想いを感じ取って、言葉にできないビジュアルで返すこと。
これはAIにはできません。AIは言語化されたプロンプトがないと動けません。でも人間は、言語化されていないものを読み取れます。
昔は「作る仕事」に価値がありました。今は「聞く仕事」に価値があります。「作る」はAIができるようになったからです。でも「聞いて、感じ取って、形にする」は、まだ人間にしかできません。
デザイナー20年 × AI学習中の視点から

僕自身の話をさせてください。
僕は20年デザイナーをやってきました。グラフィックデザインから始まって、Webデザイン、UI/UXと領域を広げてきました。
その中で、ツールは何度も変わってきました。
最初はMacを触るだけでワクワクした時代。IllustratorとPhotoshopが全てだった
WebはWordPressから入って、今はWix StudioやFigmaも使う
コーディングは書けないから、ノーコードツールに助けられてきた
そして今、AIツールが加わった
AIを使い始めて気づいたこと
正直に言うと、AIに対して抵抗はありませんでした。テクノロジーが好きだからです。
でも、「デザイナーがAIに代替される」という話には抵抗がありました。
最近、エージェント開発を学習していくうちに、それもあり得ると思うようになりました。まだ先だけど、とにかく作業デザイナーは代替されると思っています。その先がどうなるかは、まだわかりません。
でも、実際にAIを使ってみると、一つ気づいたことがあります。
AIが出すデザインは、確かに「それっぽい」。でも、「それっぽい」だけなのです。
クライアントの想いを理解して、それをデザインに落とし込む——その部分は、やっぱりAIにはできませんでした。
むしろ、AIを使うことで、自分が20年かけて培ってきた「本当の強み」が何なのかが、はっきりと見えてきました。
それは「技術」じゃありませんでした。「センス」でもありませんでした。
**「クライアントの言葉にできない想いを、引き出して、構造化して、形にする」能力だったのです。
なぜ今、AIを学んでいるのか
僕がAIを学んでいるのは、AIに代替されないためじゃありません。
AIと協働することで、自分の価値をもっと発揮するためです。
正直に言うと、人間の組織化には何度も失敗してきました。チームを作る、外注を管理する、分業する——たくさんの障壁があって、全然うまくいかないことも多かったです。
でも、AIには少し希望を感じています。
AIは「形にする」のが速い。僕は「聞く」「理解する」「選ぶ」のが得意。だったら、組み合わせればいい。
正直、まだ完全に使いこなせているわけじゃありません。試行錯誤の真っ最中です。
でも、AIと一緒に仕事をする感覚は、人間のチームを動かすよりも、なぜかしっくりくるのです。文句を言わない。いつでも付き合ってくれる。でも、最終判断は僕がする。
この距離感が、今の僕には合っています。
ツールが変わっても変わらないもの
20年やってきて思うのは、ツールが変わっても、結局やることは同じだということです。
クライアントが何を欲しがっているか察して、形にする。見せたときに「あ、これこれ」って言ってもらう。それだけです。
IllustratorでもFigmaでもAIでも、ツールは手段でしかありません。
AIは「形にする」部分をめちゃくちゃ速くやってくれます。でも「何を作るか」を決めるのは、まだ人間の仕事です。
「直してくれ」の相談に思うこと
冒頭の話に戻ります。
「AIが作ったデザインがダサいので直してほしい」
この相談が増えているということは、AIでは満足できない人がいるということです。そしてその部分を補える人間が求められているということです。
これは、デザイナーにとって朗報なのか、悲報なのか。
僕は、どちらでもないと思っています。
変化に適応できる人には朗報、できない人には悲報。
それだけの話です。
「AIなんて使わない」と言って従来のやり方にこだわる人は、徐々に仕事が減っていきます。
「AIを使いこなして、人間にしかできない価値に集中する」人は、むしろ仕事が増えていきます。
どっちを選ぶかは、自分次第です。
まとめ——AI時代のデザイナーに必要なこと
「AIが作ったデザインがダサい」という現象は、AIの限界と人間の価値を同時に示しています。
AIと人間の役割分担
| AI | 人間 |
|----|------|
| 平均点を出す | 「この会社らしさ」を設計する |
| 大量に生成する | ベストを選び抜く |
| パターンを適用する | 文脈を理解する |
| 指示通りに作る | 指示を言語化する |
| 速く作業する | 深く考える |
| 統計的に正しいものを出す | 心を動かすものを選ぶ |
これから大事になる3つのこと
聞く力——クライアントの言葉の裏にある想いを感じ取る。言葉にできていない部分を引き出す。
言語化力——「なんとなく」を具体的な言葉にする。「ダサい」を「余白が足りない」「色のトーンが合っていない」に分解する。
判断力——AIの出力から「これがいい」を選ぶ。100案の中から「これしかない」を見つける目。
どれもAIにはできないことです。そして、どれも20年デザインをやってきた中で、僕が大事にしてきたことでもあります。
これからのデザイナー像
ツールは変わります。AIはもっと賢くなります。
1年後には、今のAIが古く見えるくらい進化しているでしょう。5年後には、今では想像もできないことがAIでできるようになっているかもしれません。
でも「誰かの想いを、誰かに届ける」という仕事は、人間にしかできません。
AIが作るデザインが「なんかダサい」のは、そこに意思がないからです。情熱がないからです。文脈の理解がないからです。
じゃあ、意思を込めればいい。情熱を注げばいい。文脈を理解すればいい。
それが人間のデザイナーの仕事です。
AIは敵じゃありません。最高の相棒です。
相棒をうまく使って、人間にしかできない価値を発揮する。
最後に——「直してくれ」と言われる側になろう
「AIが作ったデザインを直してくれ」
冒頭で触れた案件、今まさに進めているところです。クライアントと話しながら、「この会社らしさって何だろう」を一緒に探っています。
こういう仕事が増えるのかもしれません。そう思うと、悪くない未来だと感じています。
この相談ができる相手がいるということは、ある意味で幸せなことです。
でも、その「直す」を依頼されるのは、AIじゃありません。人間のデザイナーです。
つまり、AIが普及すればするほど、「AIが作れないもの」を作れるデザイナーの価値は上がります。
それは、技術的なスキルだけじゃありません。クライアントの想いを聞く力。言語化する力。最適解を選ぶ力。そして、デザインに意思を込める力。
20年デザインをやってきて、今、改めて思います。
この仕事を選んでよかった。
AIと一緒に、もっと良いものを作っていきたい。
そう思えるのは、きっと「AIには代替できない何か」が自分にあると、実感できているからです。
これからのデザイナーの生き方は、AIと戦うことじゃありません。AIと組んで、人間にしかできない価値を最大化すること。
それが、僕の答えです。


